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| 1.病名 |
| 心臓疾患 |
| 2.原因 |
- 全国の心臓棒患者は240万人にのぼり、過去20年間で5倍になっている。
- 患者急増の原因として「食事の偏り」「運動不足」「ストレス過剰」が指摘されている。
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<心臓病の分類>
- 三大生活習慣病の一つである心臓病には色々な種類があるが、主要な疾患は原因によって次のように分けられる。
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- 先天性心疾患
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- 後天性心疾患(うっ血性心疾患)
- 高血圧性心臓
- 病感染による心臓病、細菌性心臓病
- リウマチ性心臓病
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- 虚血性心疾患
- 労作性狭心症
- 狭心症(安静狭心症・異型狭心症・心筋梗塞)
- 心不全(急性心不全)
*ショック、心筋梗塞などの際に発症
慢性心不全(慢性うっ血性心不全)
*心疾患により心臓の収縮力が低下した場合に発症。肺や肝臓にうっ血を生じる
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(概要)
- 人生80年と言われる長い生涯に渡って、心臓がポンプとして働き続けるには十分な栄養素と酸素の供給が必要であり、それを運ぶ血液は、冠状動脈によって心臓細胞に送り込まれる。
- この血液の、流量の減少や、酸素不足、栄養状態のトラブル等により、心疾患が起こる。
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- 上記のように、冠状動脈を流れる血液量が不足する状態(虚血性心疾患)の大部分は、動脈壁にコレステロールが沈着して血管が狭くなり、血液の流れが悪くなっていたり(狭心症)、アテローム性硬化を起こしていることが多い(心筋梗塞)。
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- この様な心疾患が長期間継続しているうちに、心臓の機能が障害され、血液循環が生体の要求に応じきれなくなり、種々の障害を生じた状態を心不全(心臓機能代償不全)と呼ぶ。
- (心疾患があっても心不全を示さない場合には代償期にあると言う)
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- 心不全は、二つに分類され、急性心不全は、ショック、心筋梗塞などの際にみられる。
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- 慢性心不全は、心疾患により心臓の収縮力が次第に低下した場合にみられる。
- 肺や肝臓にうっ血を生じるので、慢性うっ血性心不全という。
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- うっ血性心不全は、高血圧、冠状動脈疾患、大動脈弁疾患、僧帽弁閉鎖不全症、心筋炎を原因として左心不全に起こり(肺うっ血や肺高血圧症を起こし)、更に右心不全に至る場合が多い。
- リウマチ熱、ジフテリア、重症貧血、心筋炎などにより、心筋全体の機能が悪くなった時には、右心不全が主となる。
- うっ血性心不全の誘発原因としては、種々の感染症、冠血流量の減少、妊娠、過労、ナトリウムの過剰摂取などがあげられる。
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| 3.診断 |
- 冠状動脈硬化が進んで放置できない状態かどうかなどの心疾患の診断は、臨床検査値や全身状態によって判定し、食事療法の指標とする。
<うっ血性心不全の臨床検査>
| 検査項目 |
うっ血性心不全 |
検査項目 |
うっ血性心不全 |
| 血液循環時間 |
延長 |
胸部X線検査 |
心拡大傾向 |
| 循環血液量 |
増加 |
心電図 |
異常 |
| 心拍出量 |
減少 |
血清アルブミン値 |
低下 |
| 静脈圧 |
上昇 |
腎機能検査 |
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- 虚血性心疾患の診断としては、胸部X線検査、心電図、超音波、ラジオアイソトープ検査などを行うが、心筋壊死の確認に際しては、GOT、LDH、GPT、CPKなどの血清酵素を検査する(それらの値は、正常値よりも高い)。この他、尿検査、血清脂質、その他の検査も行われる。
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| 4.症状 |
- 心不全の場合、脳では酸素不足のため失神発作を起こし、肺では呼吸困難になりやすく、四肢の末端などではチアノーゼが起こる。また、腎臓への血流量が減少することから浮腫もみられる。
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- なお、心臓自身に栄養を補給する冠状動脈の血流も減少し、頻脈、動悸が起こる。心筋自身も酸素不足により狭心症となる。心臓の肥大(心肥大)や、拡大もみられるなど、多くの組織器官の機能が衰え、種々の障害が起こる(これを前方障害という)。
- また、心臓の収縮不全により、心臓内に血液が残留し、静脈から心臓への血液循環が不十分となるため、心室心房内の拡張期圧は上昇し、静脈系はうっ血し、静脈圧は高まり、水分が血管外に出易くなり、浮腫を助長するなどの障害が起こる(これを後方障害という)。
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| うっ血性心不全の症状 |
左心不全の症状
- まず、肺うっ血、肺高血圧が起こり、咳、痰、呼吸困難、肺水腫、チェーン・ストークス呼吸、チアノーゼがある。
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右心不全の症状
- 皮下浮腫、腹水、胸水、静脈怒張、肝臓の腫張、胃腸障害が見られる。
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全不全
- 心送血量の減少により、全身にうっ血が起こり、腎血流量の減少、腎の糸球体ろ過能力の減少による排泄の減少、尿細管のナトリウム再吸収の増加により全身的浮腫が起こる。
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狭心症の症状
- 継続時間の短い発作的な胸骨背部の痛みが特徴で、安静や薬剤服用により回復することが多い。
- 労作時に起こる(運動・精神的・食後が、主用誘発時)
- 発作は短時間(2〜3分。長くて15分)
- 発作は安静にすると治る。
- 嘔気、嘔吐、便意は少ない。
- ショックになることは稀。
- ニトログリセリン舌下錠有効。
- 死亡することは稀である。
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心筋梗塞の症状
- 発作の胸痛は長く続き、全胸部、上腹部に感ずる激しい痛みで梗塞による心拍出量の減少による心拍出量の減少により脱力感、虚脱感に陥り生命の危険に晒される場合もある。
- 発作は突然起こり、激しい胸内苦悶(転々反側)酸素欠乏感、死の恐怖感、冷汗
- 発作は長時間(30分以上、長ければ2〜3日)
- 発作は安静にしても、治らないことが多い。
- しばしば嘔気、嘔吐、便意を伴う。
- ショック(血圧降下、顔面蒼白、脈拍微弱)
- ニトログリセリン舌下錠の効果は少ない。
- 最も激しい場合は、1〜2分で死亡(心室細動、心臓破裂)
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| 5.予防 |
虚血性心疾患のリスクファクターとして、
- 高コレステロール
- ストレス
- 高血圧
- 糖尿病
- 肥満
- 高尿酸血症
- たばこ、アルコール
等があげられる。
これらのリスクファクターを排除することが予防につながる。
適度な運動をして、肥満の除去と予防に心がけると共に、動脈硬化の予防の為の食事が効果的である。
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| 6.改善 |
- 虚血性心疾患の危険因子としては、高血圧、高脂血症、肥満、たばこ、糖尿病、通風、遺伝、精神的ストレス、性格(A型性格)などがあげられる(動脈硬化症を参考に)。
- 治療に際しては、食事、特に脂肪エネルギーの摂取方法を治療に合わせコントロールする必要がある。
- 従って、心臓に負担をかけないよう適度な運動をして肥満の除去と予防に心がけると共に、動脈硬化の予防の為の食事が肝要となる。
- 心臓の治療の原則は、運動、薬物、食事療法が基本となるが、発病初期の安静と、症状に応じた適切な処置が肝心である。
- 心筋収縮力を強める薬剤(ジキタリス)や、ニフェジビン、ジルチアゼムなどの冠状動脈拡張剤は、狭心症発作に用いられるニトログリセリン錠などの投与は、食事療法のいかんにより有効な作用を発揮しないことがある。
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| 7.良い食品 |
【うっ血性心不全の場合】
<食品の選択と調理上の注意>
- 食塩の少ないものを選ぶ(減塩食)
- 脂肪の多い食品、炭水化物の多い食品など、高エネルギー食品は避ける
- 消化の良い胃内滞留時間の短いものを選ぶ(軟菜食)
- 腹部膨満感のある物、ガスを発生しやすい物(牛蒡、薩摩芋、炭酸飲料)を避ける。
- カリウムを多く含むものを選ぶ。特に利尿剤投与中は注意を要する。
- 香辛料。刺激物を避ける。
- 便通をよくする。
- 食事の温度に注意する。
- 食塩の制限
最も重要な食事療法で、治療に際しての食塩重量は、1日1gから開始し、浮腫が軽減すれば量を増やしていく。重症時1〜3g/日、中等症時3〜5g/日、軽症時5〜7g/日の食事制限とする。
- エネルギー制限
低エネルギー食は体重を減少させ、肥満を防ぎ、基礎代謝を低下させ心負担を軽くする。初期の重症時は、絶対安静で食事摂取も困難なので1,000kcal/日とし、消化の良いものを、心臓への負担を軽くするために少量づつの頻回食で。
中等症時においても、やはり安静を必要とし、1,500〜1,600kcal/日までに制限。
軽症時には標準体重を維持する範囲で十分なエネルギーを与える。炭水化物の過剰摂取に注意する。
- 良質蛋白質の摂取
心疾患の場合、治療の意味からも蛋白質の摂取が必要で、重症時でも体重1kg当たり1g異常の良質蛋白質を摂取しなければならない。
- 水分の制限
経口摂取自体が心負担を増すので、尿量、不感蒸泄量、血圧、浮腫状態を考慮し、重症時は1日1,000〜1,200ml程度とする。中等症時では、1日の尿量をみて制限する。
- 脂質の制限
脂質エネルギーは、良質たんぱく質食品に由来するものを、その大部分とする。
油脂は胃内停滞時間も長く、胃腸を膨満するが、症状の回復に従い、序所に植物油の使用が許される。
- ビタミン・ミネラルは十分に
心不全では胃腸管の静脈うっ血、強心剤(ジキタリス)等により食欲不振が起こり、肉類の摂取も少なく、長期間利尿剤を用いるため水溶性ビタミンが尿に排泄され、ビタミンB1欠乏症が起こり易いので、ビタミン剤の使用も必要となる。また、利尿剤使用時に注意すべきことは、ナトリウムの排泄と同時にカリウムの排泄も行われ、カリウムが不足すると心電図に変化が起こり、食欲不振、脱力感、呼吸困難などを引き起こすので十分な注意が必要。
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【虚血性心疾患・狭心症・心筋梗塞の場合】
<食品の選択と調理上の注意>
- 飽食を慎み、腹八分目とする。
- 動物性食品は飽和脂肪酸の少ない種類、部位を選ぶ。
- コレステロール低下作用のある鰯や鯖などの魚類を十分に摂る。
- 急性時には、消化吸収の良いものを少量づつ、回数多く、適温で与える。
- 少ない塩分で美味しく作る工夫をする。
<急性期>
- 心身の安静を第一とする。絶食の後、心臓に負担をかけない程度の流動食を数日与え、軟らかい食品を加えていくが、エネルギーは低めで炭水化物を主とした少量頻回食とする。
<回復時・維持期>
- 肥満改善を第一に、エネルギーを制限。
- 発作後は特に、エネルギー消費量が著しく低いので、エネルギーも低く抑えておく。
栄養素の配分は、
- 炭水化物が60%程度。
- 穀類、芋類を中心として摂取し、血中中性脂肪を上昇させる砂糖類、果物等は制限する。
- 脂質エネルギーは25%を限度とする。
- 血中コレステロール低下作用のある魚類、オリーブ油、ゴマ油などの植物油を用い、動物性脂肪の摂取を控える。
- 良質の蛋白質を、栄養所要量通り十分にとり、心筋の強化を図る。(動物性脂肪には注意)。
- 食塩の制限。
- 心不全や高血圧の場合は症状に合わせて制限が必要なので除き、それ以外の場合は、1日8g前後の摂取制限とする。
- ビタミン・ミネラルは、十分に。症状の回復に従って野菜類を十分にとる。特にビタミンEの摂取に気をつける。
- この他、アルコール類、嗜好飲料も控えねばならない。
- また、高血圧症、動脈硬化症、高脂血症を配慮した食事療法となるので、これらの病気も参照されたい。
- なお、納豆菌は腸内でビタミンKを合成し、ワーファリンという薬剤の作用を抑制するので、ワーファリンという薬剤を使用している場合には納豆を禁止する。
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